前回はプリンター購入の際にポイントとなる点をご案内致しました。今回はパソコンを動かす為に必要なオペレーティングシステム(Operating System)についてご案内致します。オペレーティングシステムは、通常「オーエス(OS)」と略して呼ばれています。
パソコンを購入される際に、見積書の中に「Windows 2000 Professionalプリインストール」「Windows 98 Thai License」などと記載されていることがありますが、これがOSです。OSは、パソコンを動作させる為に最低限必要なソフトウエアです。Windows XP(今年10月頃発売予定)、Windows 2000、Windows Me、Windows 98、Windows CE、MAC OS、OS/2、MS-DOS、Netware、UNIX、Linux、Palm OSなど、オフコンでは各社メーカー独自のOSがあります。
OSは、アプリケーションソフト(ワープロ、表計算、会計ソフト、在庫管理ソフトなど)と異なり、アプリケーションソフト上で入力された操作をPCへ伝え、PCで処理された結果をアプリケーションソフトに返す役割を持っています。例えばExcelで「=1+1」と入力するとそのセルには「2」と表示されますが、これはExcelが受け取った「=1+1」をOS (Windows) がパソコンへ伝え、パソコンが計算した結果の「2」をExcelに返しているため、「2」と表示されます。
すなわち「アプリケーションソフトとOS」「OSとパソコン」の間はお互いに情報の受け渡し(互換性)ができないと動きません。従ってパソコンをご購入される際には、
1. そのパソコンを使って何をしたいのか?
(ワープロ? 会計処理? 画像編集? ファイルの共有?)
2. その目的に合ったアプリケーションソフトは何か?
(Microsoft Word 2000? ACCPAC Accounting Software? Adobe Photoshop?)
3. そのアプリケーションが動作可能なOSは何か?
(Windows? Mac OS? Linux? … )
4. そのOSが動作可能なパソコンはどれか?
(NEC? COMPAQ? IBM? … )
5. どのくらいの仕様が必要か。
以上の順番でご検討いただくことになります。例えば、
1. お客様からメールに文書ファイルが添付されて来たが開くことができない(文書ファイルはMicrosoft 「Word 2000」で作られているようだが、現在使用しているパソコンには「Word 95」 しかない)。
2. 使用しているパソコンに「Word 2000」をインストールしたい。
3. パソコンは、Windows 98で動作しており、「Word 2000」をインストール、動作させることは可能。
4. しかしパソコンのハードディスクの空き容量が残り少ない、メモリが16MBでインストールしても非常に動作が遅くなると考えられる。
上記のケースは、ハードディスク、メモリをより大きな容量に取り替える、増設する、あるいはパソコンを買い換えることを検討することになります。(もっともこの場合は、可能であれば「Word 2000」形式のファイルでなく「Word 95」形式のファイルに変えて再度送付していただければ問題はなくなりますし、誰か身近で「Word 2000」を使っている方がいればその方に形式の変換をお願いすれば解決します。)
少し話がそれましたが、まとめますとパソコンを使用する目的に応じてOSをご選択いただく必要があるということです。例えば具体的には、
1. 「Excel」で日本語、タイ語、英語が混在した表を作成したい。(⇒ Windows 2000、Mac OSなど)
2. 動画編集、マルチメディア編集を行いたい。 (⇒ Mac OS、Windowsなど)
3. フリーのOSを使用したい。 (⇒ Linuxなど)
しかし実際にはLinuxではWord、Excelは動作しない、表作成は英語で統一すれば(高価なWindow 2000を購入しなくても)Windows 98で大丈夫、Windows 98日本語バージョンを使用したいがタイでは販売されていないので Windows Meにするなどの理由で、目的に直接合致したOSではなく次善のものを選択することもあります。
(ネットワーク用のオペレーティングシステム Network Operating System : NOS)
ネットワークに繋がっているパソコンには、NOSが使用されることがあります。具体的には「Windows 2000 Server」「Netware」「UNIX」「Linux」 などがNOSになります。ネットワークに名前をつけ、ネットワークに接続するユーザーを制限する、あるいはネットワークに繋がっているサーバーやプリンターなどを共有するときに使用されます。
ネットワーク上にあるパソコン間でファイルの転送を行う、プリンターを共有するようなことだけであればNOSではなくOSでも可能ですが、インターネットのように接続するときに、「ユーザー名とパスワード」を入れて登録されたユーザーかどうか確認する必要がある場合は、NOSが必要となります。
NOSをインストールするパソコンは、ある程度、高仕様のパソコンであればよいのですが、このパソコンには登録ユーザーの情報やデータベースファイルが保管されていることが多く、パソコンに何らかの障害が発生してもすぐに復旧できること、あるいは同時に多くのユーザーからアクセスされるため、高処理能力が必要です。その為に、例えばハードディスクを2本入れておき常に同じデータが両方に書き込まれるようにしておき、1本故障しても残りの1本で動作することができる、あるいはパソコンの心臓部である中央演算装置を2個以上使うことができるようになっています。このようなことができるパソコンを「サーバー」と呼んでいます。