LAB LETTER
 ファイルの圧縮と解凍について (2000年12月号)

今やハードディスクは、10GB、15GBは当たり前、少し高価なパソコンには、20GB、30GBのハードディスクが内蔵されるようになってきました。弊社のお客様からワープロや表計算アプリケーションを使うだけだから5〜6GBのものをとのお引き合いもいただきますが、簡単には見つからないのが現状です。

ハードディスクの容量が増えてもフロッピーディスクや電子メールに添付するファイルが大きくては不便です。今回はファイルの圧縮と解凍についてご紹介致します。


電子メールに添付するファイルが開けないことがあるかもしれません。その時はファイルが圧縮されている可能性があります(前回ご紹介しましたウイルスの可能性もありますのでご注意を)。ファイルの圧縮にはさまざまな方法があり、元に戻す(「解凍」して使える状態に戻す)には、圧縮されたものと同じ方法で解凍しなければなりません。

【圧縮・解凍の種類とソフトウエア】

ファイルの拡張子(xxx.doc、xxx.xlsなどファイル名の後ろの部分 docやxlsのことです)が、lzhやzip、cabなどになっているファイルは圧縮されています。例えば、ワープロソフトのWordで「テスト.doc」という文書ファイルを作成し、それを圧縮して「テスト.lzh」や「テスト.zip」というファイルにする場合、

「テスト.doc」 ⇒ “Lha” ⇒ 「テスト.lzh」

「テスト.doc」 ⇒ “WinZip” ⇒ 「テスト.zip」

それぞれ、 “Lha”、 “WinZip” などのソフトウエアが必要となります。反対に解凍するためにも同じようにソフトが必要となります(ソフトにより、解凍だけ、圧縮・解凍双方の機能を持ったものがあります)。

ソフトにより圧縮の度合いが異なりますが、できるだけ小さく圧縮して簡単に解凍できることが優れたソフトといえます。しかしながら圧縮して送付先に送っても、受信者が解凍するソフトを持っていないようでは困りますので、ある程度よく使われている圧縮・解凍方式を選択する必要があります。

タイや世界的には、ZIP形式がよく使われているようです。日本ではLZH形式もよく使われていますので、日本から送られてきたファイルはLZH形式のファイルであることが多いようです。これら圧縮・解凍ソフトウエアは、ほとんどフリーソフトウエアとして入手が可能です。パソコン雑誌に添付されているCD-ROMやインターネットのWebサイトからダウンロードすることが可能です。


また、圧縮して元に戻す必要がないファイルもあります。ビットマップ(xxx.bmp)と呼ばれる画像ファイルはデータ量が大きくてインターネットのWebサイトで開くには時間が掛かります。このような場合、画像ファイルを圧縮してxxx.jpgやxxx.gif形式に変えるとインターネットでもそれほどストレスなく画像を見ることができるようになります。しかし、jpg、gif形式のファイルは元のbmpファイルへ戻すことはできません。


【圧縮ソフトの分割機能・パスワードの制限】

大事なデータをバックアップするために、ファイルを圧縮してフロッピーディスクへ保存することもあると思います。フロッピーディスクは1.44MBの容量しかありませんから、圧縮してもそれ以上の大きさのファイルは当然ながらフロッピーディスクには入りません。この為、WinZipなどの圧縮・解凍ソフトでは、圧縮時に自動的にファイルをフロッピーディスクの容量に分割してくれる機能を持ったものもあります。分割して圧縮されたファイルは、解凍時には反対に結合する必要がありますが、これもソフトが自動的に行ってくれます。また圧縮するときにパスワードを設定しておけば、解凍時にはパスワードが必要となります。


【圧縮の仕組み】

圧縮・解凍ソフトの仕組みにもいくつかの方法があります。例えば「AAAAAAABBCCCCD」という文字が並んだファイルがあったとします。これを「A7B2C4D1」のように文字の繰り返しを数字に置き換えてしまえば、データ量が少なくなりますが、これも圧縮のひとつの方法です。


デジタルカメラ、デジタルビデオの普及でパソコンに取り込んだ画像ファイルをそのままメールに添付されて送ることができるようになりました。日本の家族へビデオメールを送ることも可能です。しかしほとんどのプロバイダーでは各人のメールボックスの容量には制限があります。メールボックスの容量を越えるメールは受信できませんし、受信できても他のメールを受け取る容量が少なくなります。一般のメール受信者はメールボックスに届いたメールを選択して取り込むことが難しいと思います。

弊社のお客様で海外出張時に当該国のプロバイダーでひとつの大きな添付ファイルつきのメールを受信する度に途中で止まってしまった結果、他のメールの受信ができなくなり、業務に影響が出たケースもありました。

添付ファイルを付けてメールを送信する場合には、できるだけ圧縮して添付することをお勧めします。