2005年12月号

いかだ

カンチャナブリでは、「ペー」と呼ばれる「いかだ」に乗ってのんびり過ごす「いかだ遊び」が楽しいです。「ペー」は、20人くらいは軽く乗れる家型の長方形のいかだです。このいかだをモーターボートでゆっくり引っ張ってもらって水上を遊覧します。ただ遊覧するだけでなく、あらかじめ言っておけば、料理も酒も出してくれます。つまり、タイ版の「屋形舟」なのです。

今回の社内旅行では、カンチャナブリのミャンマー国境にあるサンカブリのダムの上で「ペー」を2軒つなげて「屋形船遊び」をしました。出された料理は、ソムタム、ガイヤーン、ナムトック、トムヤムなどイサン料理でした。これを冷えたビールと持参した赤ワインを飲みながら頂きます。美しい景色と澄んだ空気の中でいかだに揺られながらの約4時間、この世の天国です。

この「ペー」、その気になればどんな使い方もできます。大宴会、つり、水遊び、また、好みの料理・酒を持ち込めば、気の効いた接待や家族サービスができます。でも、「屋形船」と違って、障子も簾もありませんから、使い方を間違えないようにご注意ください。クウェー川鉄橋付近などカンチャナブリの川には多くの「ペー」が用意されています。

ダム

社員旅行でサンクラブリのダムのほとりのリゾートに泊まりました。ダム名物の木橋がなんとも風情があり、朝靄や夕霧の時などは、神秘的ですらあります。自然も多く、名高いお坊さんのいるお寺も近くにあり、さぞやパワーの秘められた土地に違いありません。なにかゾクゾクしたものを感じます。

2泊しましたが、初日は、酒が足りなかったのかあまりよく眠れませんでした。2日目は、昼間からペー(筏)で宴会をし、しっかりダムで遊びました。その夜、慣れないベッドのせいかよく眠れません。あげく、人を殺して逃げ回る夢を見て、朝起きたらぐったりでした。そのことを他の人に話すと、他にも悪夢にうなされた人がいます。ダムというのは、沈んだ村の怨念や、身元不明の死体が放り込まれていたりして、霊が飛び交っているのかも・・・。

でも、「ちゃんとお参りしたの?」と言われ、ドキッ! 筏遊びの途中、ダムに沈んだお寺の尖塔部分が水面に出ているところがあり、そこに用意された祠にお参りをしました。そういえば、「いいことありますように!」とか、自分のお願いしかしなかったような・・・。

(注: 悪夢を見た人がみんなそうでした。)

落ち込み

「落ち込んだ時には、決め事をするな!」との教えがありますが、もっともなことです。落ち込んだ時は、自分の長所まで短所に見えてきます。

お金持ちが落ち込んだら、「お金がなんなんだー」と叫び、エリートサラリーマンが落ち込むと「何がエリートなんだ!」と叫びます。何かテレビドラマを見ているようです。

でも、オーラが見える人が落ち込んだ時に、「オーラが見えるのがなんになるんだー」と叫び、スプーン曲げができる人が、「スプーンを曲げてどうするんだー」と叫ぶケースとは若干違う気がしますね。

私は会計士なので、落ち込んだ時は、「貸方借方がどうしたというんだー」と叫びたいところですが、弁護士が落ち込んだ時は、「裁判官のあほー」と叫ぶのでしょうね。

空港ホテル


北京への1人旅が午前1時5分という便で、深夜のタクシーは嫌だなあと思っていたら、優しい旦那様が翌日休みだから送ってくれるといいます。そのうち、自分も空港ホテルに泊まって、優雅にプールやジム三昧で休日を過ごそう、と思いついたようです。来年には空港が移転しますから、今の空港ホテルを利用するのは最後のチャンスです。それだと私もギリギリまでホテルで休めるので、深夜便の朝6時半着でもつらくないだろうと、ホントに泣かせるような優しさです。

当日は、仕事を早めに終わらせてホテルに向かい、部屋でワインを1本飲んでからホテルのレストランで食事をしました。日本酒を飲みながら鍋をつつき、ゆったりとした時間(味はおいといて・・・)を過ごしました。部屋に戻ってまだ少し時間があるので、再びワインを飲んで盛り上がりました。見送りの人がいるからこその贅沢な空港ホテルの利用の仕方ですが、これはなかなかお勧めです。

予約時に座席指定をしてあるので、チェックインは11時半頃で十分です。渋滞の心配もないので正確に時間が読めます。飛行機の座席で夜を明かすのですから、やはりほんの15分でいいから横になっておこうと、旦那に起こすようにお願いして横になりました。これも優しい旦那様と空港ホテルのおかげです。ぜーたくやね〜♪

何か騒ぎ声が聞こえてきて目が覚めました。一瞬、状況判断ができませんでしたが、これから飛行機に乗ることを思い出して慌てて飛び起きました。熟睡していたので、大声でないと起きなかったようです。瞬間、信じられない言葉が聞こえてきました。「もう飛行機行っちゃった! ど〜しよ、ど〜しよー!!」 えーっ? 時計を見ると午前2時でした…なぜ? 教訓: −酔っ払いを信じてはいけない(含:自分)−

念のため空港に慌てて行ってみると、真っ暗な中、タイ航空のカウンターだけは開いています。翌日午前のチケットに即変更してくれました。寝過ごしてもすぐに空港でチケットの変更ができ、すぐにまた眠りの体制に入れる、空港ホテルは、本当にお勧めです。

財産

名言に「どのように生きるべきかではなく、何をやるかだ」というのがあります。いい言葉だとは思うのですが、「何をやるか」が決まると、次に「それをいつまでやるべきか」が問題となります。私の場合、「125歳まで生きて、死ぬまでそれをやる」という結論に達しました。「死ぬまでそれをやる」ということには、「死ぬ直前まで体と頭が健康で、昼寝をするように死ぬ」という意味が含まれています。「何をやるか」も大事ですが、「死ぬ直前まで体と頭が健康で、昼寝をするように死ぬ」というのは、これ自体が偉業であり、すごい「生き様」というか「死に様」です。この「死に様」を実現できるよう、食事を考え、体と頭を鍛え、気力を持ち続けていこうと思っています。この「生き様」を前提にしますと、私には財産の蓄積など不要です。

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