こーひーぶれいく 2003年1月号

タイの歩道 ネパール(1) ネパール(2) ネパール(3) ネパール(4)
タイの歩道
タイの歩道は、たくさんの罠を用意しています。油断している者には、容赦なくウンチや落とし穴の攻撃を見舞います。

ガソリンスタンドから歩道に飛び出している旗は、ただはためいているようでいて、実は、鉄柱が通してあるのでぶつかると怪我をします。背の高い人は、電柱や植木などの頭上にも注意しなくてはなりません。歩道橋に垂れ下がった電線で危うく首をつりそうになった人がいます。それから、歩道の真ん中の植木や電柱やおモライさんはどうにかならないでしょうか。

歩道いっぱいの屋台や出店は、邪魔臭いと思いつつまだご愛嬌です。しかし、それに気をとられてはいけません。日本から来た私の母が、孫をおんぶしてシーロムを歩いている時に、「足元をよく見てね」と注意すると、こちらを振り向きました。が、その瞬間、穴にはまって派手に前のめりに転んでしまいました。背中の子供は、1メートル先に吹っ飛んで、まるでコメディーの1コマをスローモーションで見たようでした。

本当にタイの歩道は、何があるかわかりません。つい最近も、歩道の攻撃を見舞いました。会社からの帰宅途中、旦那が「あ〜っ、アシ、アシ!」と叫びます。「えっ?」 グニュッ! 足の裏の感触とともに宙に飛び上がりました。「ナニ? ウンチ?」 今度は、「カメ、カメ!」という声が聞こえてきました。「ヘッ? カメ?」 ナント、それは大きな亀の死骸で、私は、亀の頭を踏んづけたのでした。ひぇ〜!! 「ナ、ナ、ナンデこんなところに亀がいるのー!!!」 めでたいはずの亀を正月早々に踏んづけてしまった私は、あの感触を思い出しては、しばらく夢でうなされました。みなさんもお気をつけ下さい。


ネパール(1)
年末年始は、ネパールで過ごしました。ネパールは、タイから3時間そこそこで行ける国ですから、タイに駐在する間に行っておきたい国の1つではないでしょうか?

ネパールは、人口2,400万人の80パーセントがヒンズー教徒の国です。ヒンズー教といえば牛です。ネパールでも野良牛がたくさんいて、車道を悠然と歩いています。牛を車で跳ねてしまうと、人間を跳ねたのと同じような罪に問われますから、注意しなければなりません。野良牛は、あちらこちらで餌をもらえるので、優雅なものです。牛は神聖な生き物で、食べることなどとうてい許されるものではありませんが、牛乳は飲むそうです。農耕などに使うことも許されます。野良牛を使いたい時に使って、また捨てる人もいるそうです。「捨てる」は、適切ではないかもしれませんね。「野に返す」でしょうか?

ネパールの代表的な食べ物に 「モモ」 というのがあります。簡単にいえば、餃子です。ブータンやチベットにも同じものがあり、やはり「モモ」と呼んでいます。モモには、野菜モモ、鳥肉モモ、豚肉モモ、やぎ肉モモなどがありますが、ネパール人に最も人気の高いモモは、水牛モモなのだそうです。

ネパール人にとって水牛は、牛ではないので、食べていいとのことです。そういえば、ネパールでの移動中に一度も水牛を見かけませんでした。水牛はほとんどネパール人に食べられてしまったようです。ここで一句。 「水牛もほんとは普通の牛なのに。ああ、皮肉なもんだね人生は。」 なんやそれ。


ネパール(2)
ネパールといえば、山です、ヒマラヤ山脈です。でも、ネパールに行けば山が見られると思ったら大間違いです。雨季は、雲に隠れて山が見えないことが多く、オフシーズンです。観光シーズンは、やはり乾季で、今ごろです。ところが、乾季であっても、首都のカトマンドゥーは、盆地で霧が出やすく、また車の排気ガスと霧と結合してしつこく盆地を覆うため、山が見えないことが度々です。

12月29日と30日のカトマンドゥーからポカラ行きの飛行機は、霧のため出発が5時間遅れました。31日の便は、欠航になったそうです。ポカラでは、曇り時々雨で、山がほとんど見えませんでした。この時期には珍しいことで、今年は異常気象だそうです。霧と雲が私たちの行く手を阻みます。

新年1月1日に移動した先のナガルコットでようやく念願の青空の下に映える白いヒマラヤ山脈を見ることができました。素晴らしい眺めです。ほんの頭だけですが、世界最高峰エベレストも見えました。これでもう思い残すことはありません。

ガイドがいいました。 「ポカラはもっといいですよ。」

こいつにチップはぜったいあげません。


ネパール(3)
ネパールのお土産には、ネパールカーペット、ネパール紙製品、山岳民族の模様をあしらった衣服や小物や装飾品、革製品、素焼き製品など色々あります。でも、実際に買うとなれば悩むところです。カーペットは大きいし、かなり高額なのでパス。ネパール紙や山岳民族系製品は、チェンマイ、チェンライで売っているのと似ていますから、何となく新鮮味がありません。タイにないネパールらしさが出ている土産物、特産品を探します。

ありました。

(1) タンカ: 仏画です。ブータンにもありましたが、ネパールの方が洗練されてます。なにせ、ブッダはネパール生まれですからね。ネパール人は、多くの人がブッダがインド人だと思い込んでいるので悔しいそうです。ブッダの生まれたルンピニはネパールにあります。

(2) 岩塩: 大きな岩塩が道端で売られています。白いもの、黒いもの、赤いものがあります。黒いもの、赤いものは硫黄の匂いがします。これはお風呂に使えそうです。帰宅してからインターネットで調べてみると、案の定、すでに日本で入浴剤として売られていました。日本では高いですが、ネパールではとても安く、大きな固まりが1個10ルピー(5バーツ)くらいです。風呂に入れると身体がポカポカになります。いい土産です。

(3) 山芋: タイでは見られない立派な山芋がたくさん売られています。1キロ12ルピー(6バーツ)でした。持ち帰って、とろろにして食べました。粘りが強く、野生味あふれる山芋で、ちゃんと山芋の香りがします。精もつきます。今回の旅行をアレンジしてくれたATORE旅行社の栗須くんは、これを食べて、体が火照って眠れなかったそうです。これもなかなかの土産です。


ネパール(4)
ネパールは、山とお寺を見る国です。寺はヒンズー寺と仏教寺がありますが、世界遺産に指定されている紀元前の渋い建造物がたくさんあり、ネパール王国の歴史の古さを物語っています。「アショカ王」 などという言葉を耳にしたのは高校以来です。

ネパールは、90を超える民族のるつぼです。カトマンドゥの街を築いたネワール人、インド人、チベット人、多くの山岳少数民族、本当に様々な顔があります。また、人間の数よりも多い神様が存在し、その神々を含めてネパールの人口を4,000万人というのだそうです。

ネパールではネパール語を標準語としますが、子供の頃からインドの番組、映画、情報を見ているので、学校で習わなくても、ほとんどのネパール人は、インド語が分かるとのことです。これもまた凄いことです。

カトマンドゥの車の渋滞と排気ガスは閉口ものですが、ネパールは、一度は行きたい面白い国です。皆様もどうぞ。

飛行場でお会いした長瀬の宮脇ご夫妻、ポカラでお会いしたBTMリースの中野ご夫妻と日清紡の河合ご夫妻、皆様、ご旅行はいかがでしたか? また、どこかでお会いしましょう。中野ご夫妻とはバンコクでは一度もお会いしていませんが、ミヤンマーのシュエダゴンパゴダでお会いし、ネパールのポカラの街角で再会するという奇遇でした。旅での出会いがまた楽しいですね。