こーひーぶれいく 2001年8月号

ケニア 食用肉 カオサン
ケニア
アフリカはケニアに行って参りました。念願のアフリカの大地を踏みました。デュバイまで6時間、デュバイからナイロビまで5時間半、合計11時間半の飛行機の旅です。

ケニアには、動物を見ることを目的して行きましたので、ナイロビからさらに車で、動物がたくさん見られる場所まで行かなければなりません。私たちが行ったのは、アンボセリ、ナクル湖、マサイ・マラ という3つのナショナルパークです。いずれも、ナイロビから約4時間の場所にあり、未舗装の道を突っ走るワイルドな旅になります。

ホテルに着いても、周りにはおっかない野生の動物がいますので、ホテルの敷地の外に出るのは御法度です。実際、ホテルのすぐ後ろの川には、ワニが1日中ボーッとしており、カバがカップルでたわむれておりました。柵がなければ、やはりちょっと怖いです。

動物たちを見られるのは、朝6時半から夕方6時半までと決っています。日中は、動物の動きが鈍く面白くないので、観光客のドライブ(ゲームドライブと呼んでいます)は、もっぱら朝2時間と日没前2時間に集中します。ゲームドライブをする各車は、ここでライオンが出た、ここでチータを見たといった情報を交換しながら、広いサバンナをひたすら走ります。私たちが行ったマサイ・マラ ナショナルパークは大阪府くらいの広さです。とにかく、すべての景色が「サバンナー!」という感じです。

動物ウォッチングが終わると、ホテルに帰り、食事をし、後は次のゲームドライブまでホテル内で過ごします。自然と動物を満喫するためのホテルですから、テレビやアスレチックなどは当然にありませんが、プールはあります(もちろん、プールにワニはいません)。ケニアはイギリスの植民地でしたから、食事は洋食がメインで、どこのホテルもなかなかでした。

おいしいものを食べてぐっすり寝て、ワクワクしながら車に乗って、また食べて寝て車に乗ります。そして、食べて寝て、車に乗って、飛行機に乗って、食べて寝るとバンコクに着きました。

食用肉
これまで、いろいろな動物の肉を食べました。鶏、牛、豚、羊、馬、熊、兎、山羊、鹿、猪、蛙、鳩、ねずみ、ヘビ、スッポン、トッケー、カメレオン、ワニ…etc。先日、ケニアに行って、さらにシマウマ、ダチョウが加わりました。しかし、まだ犬と猫は、食べたことがありません。あまり食べる気にもなれません。

犬を食べることが、ごくふつうの国や地域もあるようです。少し前にタイの新聞で読んだのですが、中国では、あの賢くて忠実でかわいらしいセント・バーナードが食用として人気で、家畜として飼って繁殖させることもブームになっているのだそうです。なんでも、大人しくて病気になりにくいので育てやすいし、おいしいうえに大きいから肉がたくさんとれて、子だくさんだからよく儲かるのだそうです。

これには、セント・バーナードの祖国、スイスがだまっておりません。国をあげて抗議しているようです。でも、鯨のように絶滅の危機とか何か無理やりな理由でもあればいいですが、「かわいいから」なんていうのは、中国人にはきっと通用しないでしょう。目の前に出された調理された肉は、とにかく食べてきた私ですが、セント・バーナードが出てきたら、どうしたらいいのでしょうか。

以前、「目が少し釣り上がっているのが中国人、水平に切れ目なのが韓国人、垂れ目なのが日本人」と聞きました。私の実家には、中国人がホームステイしており比較的多くの中国人と会っていますが、彼らは釣り目ではありませんでした。日本人に垂れ目が多いことに異議はありませんので(私がそうなので)、私の持論は、「釣り目切れ目の韓国人、横に水平中国人、垂れているのが日本人」です。

最近は、目の角度よりも視線が気になります。日本人はよく視線を合わせながら歩いているのに気がつきます。イスラム教徒、インド人、欧米人は、道を歩きながらすれ違う人とあまり視線を合わせません。聞くところによれば、日本人は仲間を求める特質があるようで、仲間かどうかを本能的に探りながら歩いているそうです。中国人、韓国人、タイ人もしばしば視線を合わせてきますが、日本人のような目的を持ったものではないでしょう。

日本人の視線は、合った視線が納豆のように糸を引くことがあります。そのせいか旅先で、微笑まれ、微笑みを返し、そのままボッタクリの世界に引きずり込まれることがあります。格闘技や球技で視線によるフェイントやフェイクがあるように、視線には心理的な引っかけがあることを忘れてはいけません。人懐っこい目、セクシーな目、怒れる目、何かを期待させる目、目は口ほどに物をいいます。寂しいことかもしれませんが、知らない土地では、すれ違う人となるべく視線を合わせないのが正解です。視線さえ合わさなければ、呼びかけに応えることも、また微笑み返しも必要なく、罠にはまることもありません。視線を合わせないだけで日本人旅行者の被害はぐんと減るはずです。

(NOTE) テレビでFBIの実録番組を見ていましたら、アメリカの売春がらみの事件を放送しており、その中で “DARK SIDE BEHIND SWEET SMILING” といっていました。


カオサン
タイに来る度カオサンに宿泊する人がいます。カオサンは、汚く、危険でかつ居心地がよくありません。1泊100〜200バーツ程度のゲストハウスを覗いて見ると、ジメジメとした暗く陰気な部屋に、公園のベンチに毛の生えたような硬いベットと薄汚れたシーツ、蚊が入ってきそうな窓、とても掃除しているとは思えない共同トイレ・シャワー、落ちてきそうな扇風機と、その内容は最低です。それでも足繁くカオサンに通う若者が絶えません。

あと200〜300バーツ出せばとてもまともなホテルに泊まれるのに、何はともあれバンコクに来たバックパッカーは、まずカオサンからすべてが始まるようです。世界中からバックパッカーが集まるカオサンは、バックパッカーの巡礼地のようなものです。彼らにとって、同類が集まるこの地は心落ち着く場所なのかもしれません。また、情報交換の場として重要な拠点で、安いツアーやチケット情報もここで入手できるのだそうです。

妻の友人で、筋金入りのバックパッカーがいます。女性ですが、「今回は、奮発して150バーツのお部屋にしたから、窓がついてるし、トイレもあるのよ」などと喜んでいます。それでもその部屋には、掛け布団もタオルもありません。部屋を間違って別の部屋で鍵を回したら、なぜか扉が開いたそうです。

その彼女、何度目かの来タイの際、ドンムアン空港で飛行機から降りる時にタラップを踏み外して足を折ってしまいました。そのまま病院に直行し、1週間入院したそうです。どこにも行けず、日本に帰りましたが、カオサンに比べ病院のサービスのよさに感動して帰って行ったそうです。やっぱり「バックパッカーはバカばっかー」です。



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