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| [2002年8月号] 経理人材の能力評価−管理者適性(その3) |
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3)管理者適性検査MATに関する研究(EIMP) ストッグディルはあらゆる状況ですぐれた管理者となることを保証できる資質や特性は存在しないことを明らかにしましたが、状況を限定すれば成功するための一定の特性が想定できることも示唆しました(2002年6月号 経理人材の能力評価-管理者適性(その1)参照)。 日本においてもライン管理者としての成功-不成功を予測するための実証的研究が行われており、人事測定研究所が1969年に行った研究はその代表例です。 この研究は、実際の企業の管理者を調査対象として選び、管理者としての成功群と不成功群とを当該企業における人事評価資料によって分類し、両群の性格特性を比較するという方法をとりました。この研究においては管理者を、課長を中心とした中間管理職であること、ライン業務を主務とする管理者であることの2点から限定しました。 研究の結果、管理者の適性を性格的に説明するのに意味があると思われる因子が4つ抽出されました。 (1) 性格的強靭性 自己統制力、決断力、自律性、自己主張性、非抑うつ性、非内閉性などの情緒的な適応に関する性格因子。管理者として適応し、成功するための基本的なパーソナリティ要因と考えられる。性格的な弱さや脆さ、精神衰弱的傾向は、対人関係におけるストレスの最も多いこの職務にはなによりも障害となる。 (2) 支配性 対人的な接触における積極性(外向性)、他人に対する主導性、指導性、競争心、攻撃心等を表す因子。複数の部下を統率し、要望性のもとに集団を束ねていく積極的なリーダー像と重なる因子。 (3) 決断性 同情するより分析することを好み、他人と議論することに積極的で、時には他者に対して批判的に行動する。合理的・客観的な判断を好み、物事に対して毅然とした態度をとることができる。(1)が情緒的な強靭さをあらわしているのに対してこの因子は態度的、意思的な強さをあらわす特性。 (4) 社交性 人間関係への円滑な適応を可能にする対人適応性としての社交性の因子。適度の社交性が管理者に望ましい性格特性として要求されることを示している。 この実証研究結果を基礎に、一般知的能力尺度を加えて構成されたのが、管理者適性検査(MANAGERIAL APITUDE TEST: MAT)です。MATはその後2回の改訂を経て、現在NMAT(NEW MANAGERIAL APITUDE TEST)として利用に供されています。 (次号に続く) 参考 : 「人事アセスメントハンドブック」 大沢武志 他 編 |